14日に「規制改革実施計画」が閣議決定されました。
産業界全体からみると魅力に欠け、評価はそれほど高くありませんが、私達の業界にとっては、重要な内容となっています。
「一般健康食品の機能性表示を可能とする仕組み整備」として6項目の計画が盛込まれています。
5日に発表された成長戦略概要の中でも「成長戦略中短期工程表(案)」として「国民の「健康長寿」の延伸」工程表に「いわゆる健康食品等の加工食品及び農林水産物の機能性表示拡大の検討」「機能性表示の拡大」が盛り込まれています。
これから急ピッチで制度の設計が進められます。
一方、消費者委員会や消費者団体からの反発も出始めているようです。
規制改革会議は米国DSHEAを参考にして仕組み作りをするようにと答申されましたが、機能表示ありき、という内容とも受け止められます。
DSHEAは単なる機能性表示制度ではありません。国民の健康にとってダイエタリーサプリメントや栄養(nutrition)が重要であり、国民の健康状態の改善は、国家にとっての最優先課題である事から、国民に健康情報を伝え、その知識に基づいて健康管理対策を選択する事が出来るようにする、その為にダイエタリーサプリメントの制度を整えることを目的に制定されました。
「一時しのぎでは継ぎはぎだらけの現在の規制政策にとって代わる、合理的な制度を確立する」ために制定されました。
私個人的には、健康食品の機能性表示は枝葉末節に問題に過ぎないと思っています。
重要なのは、健康食品の定義、存在理由、ミッションだと思います。
この議論なくして、国民や消費者団体などが納得する制度は作れないと思います。
今号では、DSHEA制定時の資料を紐解き、制度制定の背景や精神、志について考えてみました。
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■GNGニューズレター 2013年6月17日号トピック
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●日本コカ・コーラ、グラソービタミンウォーターから新フレーバー「b-フリー」
を発売
●アサヒフードアンドヘルスケア、ゼリー飲料「ミネラルプラス グレープフルーツ
味」など発売
●明治、甘さ控えめのグミ「コーラアップ 難消化性デキストリン配合」を発売
●森永乳業グループ、クリニコ商品の森永乳業ブランドへの統一
●内閣府、規制改革実施計画を閣議決定
●日健栄協、食品の機能性評価事業を2013年度も実施
など