GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。
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消費者が求める最新ニュートリショントレンドとは?
GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に2回、ニューズレターとして配信しています。
本日配信したグローバルニュースでは、グルテンフリーのトレンドのほか、UFCアンチドーピング方針改訂や、オメガ3 EPAのADHD改善の可能性を示唆するニュースを取り上げています。
2019年の海外ニュートリショントレンドをふりかえる
2019年の締めくくりに、今年発表された海外トレンドを振り返ってみましょう。
ニュートリション業界最大のメディアであるNew Hope社は、2019年のトレンド予測を以下のように取り上げました。
- 再生農業:土壌の再生や生物多様性の回帰
- プラントベース
- グリホサートへの目覚め:Roundup* の主成分 *ラウンドアップ とは、1970年にアメリカ企業のモンサントが開発した除草剤。
- 冷凍食品(再ブレイク):急速冷凍技術の進化
- ケトダイエット:ケトダイエットに特化した高脂肪バーや飲料
- カンナビジオール(CBD):2022年には220億ドルに
CBDの話題に尽きない1年でしたね。そして、ケトダイエットへの関心も高まりました。
■GNGグローバルニュース 2020年1月24日号 トピックス
●編集者が2019年のトレンドを振り返る(パート1)
●編集者が2019年のトレンドを振り返る(パート2)
●編集者が占う2020年のトレンド
●2020年は多様なサステナビリティやインテュイティブ・イーティングが主流に – IFIC
●APAC市場で2020年成長が期待されるスナック、ヘンプ、栄養ドリンク
●ビタミンD摂取はカルシウムとの併用で骨折リスク低減の可能性
●断続的断食療法(IF)は寿命を延ばす可能性
●Coca-Cola社、プレミアム牛乳ブランド、fairlife社の100%持ち株会社に
●NovaMeat社、3Dプリント技術により本物の牛ステーキ肉の再現に成功
●Solar Foods社、Co2と電気、水だけで生産可能な高タンパク質食品「Solen」を開発
●FDA、栄養成分表示に関する最終規則を公表
●レギュレーション2020:サプリメント・機能性食品に関する成分表示の新規則 – 中国など5カ国
[今号のハイライト]
編集者が2019年のトレンドを振り返る(パート1)
[2019/12/18] [nutraingredients.com]
nutraingredients社の編集者らは、健康食品、食品・飲料業界の2019年トレンドを振り返りまとめている。それによると、2019年を代表したのは食物繊維関連商品であり、その成長にテクノロジーとイノベーションが大きな役割を果たしたのだという。
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食物繊維
2019年、消費者の関心は腸の健康に集中したと言って過言でないほど、「腸活」はブームとなった。世界保健機関(WHO)は、食物繊維の摂取を増やすと、心臓病や早死のリスク削減に有効であるというレビューを発表した。また、科学学術誌、Lancetも、全粒穀物の摂取は体重減少およびコレステロール値低下に繋がることを示唆した研究を掲載した。市場調査会社、Innova社によると、欧州市場における食物繊維高含有食品の新商品は23%増加したという。大手食品会社、Cargill社は、3,200万ユーロを投資し、水溶性食物繊維商品ラインを拡大、また、Taiyo社も食物繊維含有の「機能性コーラ」の販売を開始した。
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ウェアラブル技術
FitBit、アップルウォッチ、Samsung Galaxy Gearなどは、ユーザーの睡眠の質、カロリー消費、気分の状態、心拍数といった健康状態に合わせニュートリション情報も提供できる技術の開発に邁進した。同分野には多くのスタートアップ企業が参入している。英国のChief Medical Officer社は、ニュートリションガイドラインと遺伝子情報、行動科学を統合した技術の提供を開始、消費者一人ひとりに行動の変化をもたらすことを目指す。ウェアラブルデバイスの他、ソーシャルメディアやアプリなど多彩な技術を駆使し、提供できるデータも多様化した。昨年11月、巨大検索エンジンのGoogle社は、FitBit社の買収を発表、フィットネストラッカーやスマートウォッチをヘルス、ニュートリション産業に結び付けていく。Googleの持ち株会社、Alphabet社のグループ企業、Veily社は体重測定や転倒検知が可能なスマートシューズの開発に注力している。さらにApple社は、米大手保険会社のAetnaと提携、新しいモバイルアプリを使用し、Apple Watchからのデータを共有する。
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マイクロバイオーム
プロバイオティクス、プレバイオティクス関連市場の勢いは止まらず、次世代のマイクロバイオーム分野に突入した。特に、時代は、腸内細菌が分解し作り出す代謝物、「ポストバイオティクス」へと移行している。マイクロバイオーム関連事業は拡大を続けている。例えば、大手バイオテクノロジー企業、Chr. Hansen社(デンマーク)は、早産による未熟児の壊死性腸炎(NEC)発症リスクを半分に低減するという3種のプロバイオティクスブレンドを開発した。この3種とは、ビフィズス菌BB-12、サーモフィラス菌、ビフィドバクテリウムロングム亜種インファンティスで、現在、欧米のパートナー企業を通して販売されている。
(会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2020年1月24日号」より抜粋)
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