GNGニューズレター9月3日号:富士フイルム、機能性表示食品「フラバンジェノール」を発売、、ほか

㈱インテグレートの藤田さんと、東京で2回、大阪で1回「欧米のトレンドから見るヘルスケアの今」というテーマでお話をさせて頂きました。
3回で200名を超える方にお話を聞いて頂きました。ありがとうございました。
(GNG研究会会員さんには、私の担当部分についてはPDFで差し上げますのでお気軽にご連絡ください)

藤田さんとのパネルディスカッションでは「注目の日本へトレンド上陸テーマ」として、「スマートドラック」「グリーンプロテイン」「ファイバー&ホールグレイン」を取り上げました。

2015年のNutrition Business Journalの消費者調査によると、米国サプリメント市場において「ブレインヘルス」は成長率の高いヘルスクレーム別トップ10カテゴリーの第1位であり、対前年比187%増でした。
このカテゴリーは「スマートドラック」とも呼ばれ、米国では大きなトレンドとなりつつあります。
更に、欧州、シンガポールの展示会でも「ブレインヘルス」の新素材が多く展示されていました。軽度認知障害(mild cognitive impairment、MCI)の有病率は65歳以上の高齢者で15%から25%、罹患率は20~50/1,000人/年程度と推定されています。
MCIから認知症へのコンバージョンはおよそ5%~15%/年と考えられ、正常へのリバージョンはおよそ16~41%/年と考えられています。
また、現時点では、MCIに対する確立した治療方法はありません。
だからこそ食品による「維持」は重要だと思います。

「グリーンプロテイン」は、近年欧米でトレンドとなっている、プラントベーストプロテインのことです。
元々はベジタリアン向けスポーツニュートリションとしてアスリートに向けて商品が開発されていましたが、健康意識の高い女性など幅広い客層を獲得することで近年、市場を伸ばしています。
一昔前のムキムキのマッチョだけを対象にしたものではなく、パウダー、ニュートリションバー、RTDなど幅広い商品形態で提供されています。
日本では、健康的なプロポーションを目指す女性、健康と美容を意識した女性のたんぱく源として期待されている、というのが藤田さんの予測です。

「ファイバー&ホールグレイン」は、GNGのパートナーであるNew Nutrition Business誌が、2006年より毎年、ニュートリションビジネスのトレンドとして分析している「10 Key Trend 2018」の「Digestive Wellness(腸の健康)」と「Good carbs bad carbs(良い炭水化物、悪い炭水化物)」から導きだされるトレンドです。
「良い炭水化物」とは、腸内細菌のエサとなる炭水化物、つまり、食物繊維、糖質に含まれるオリゴ糖や糖アルコールでのことです。
一方、「悪い炭水化物」とは、小腸で吸収され、血糖値を急激に上げる炭水化物、つまり、単糖類や二糖類、単糖に分解されやすい澱粉などが含まれます。
『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』(津川友介、東洋経済新報社)では「茶色い炭水化物」「白い炭水化物」と表現されています。
「茶色い炭水化物」の代表格がホールグレイン、つまり全粒粉です。
 
「スマートドラック」「グリーンプロテイン」「ファイバー&ホールグレイン」、この3つのトレンドにヒットのヒントがあると思います。

本号では、「糖質オフ」と「整腸」についてまとめてみました。

最近の記事

CONTACT

  • TEL:03-5944-9813

お問合せフォーム

PAGE TOP