本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて、寺門が米国のプラントベース代替肉市場の現況と、そこから見えてくるこれからの課題を紹介しています。
国内ニュースからは、カゴメ、大豆と野菜のプラントベースフード「SOVE®」ブランド発売、7,000万人対象の1歳刻み購買商品ランキング、「ヨーグルト」男女総合結果発表、キリン、「iMUSE」がNutralngredients-Asia Awards「免疫サポート」部門で2年連続受賞、山形大研究チーム、米ぬかから代替肉を世界初製造、などといった話題を取り上げています。
この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
こんにちは、GNGの寺門です。
先週の12日(水)から14日(金)にかけて開催された食品開発展。今年も新しい機能性原料やプラントベース製品、発酵原料など、興味深い情報が満載でした。
発酵ライスミルクやコオロギ出汁、プラントベースチョコレートなど様々な商品の試食をさせていただきましたが、どれも大変味が良く、これからがとても楽しみなものばかりでした。
森永製菓株式会社のブースでは、今年の9月20(火)から業務用ルート向けに発売されている、「SAI MEAT(サイ ミート)」の試食が可能でした。同商品は、大豆たんぱくと小麦たんぱくを主原料とするプラントベースミートで、同社の独自技術により肉食感の再現と大豆臭の抑制をしているそうです。私はグルテン不耐症のため大変残念ながら試食できなかったのですが、一緒にいた味に厳しい弊社スタッフによると、「味、食感ともに鶏もも肉。知らないで食べたら代替肉だと分からないレベル」とのことでした。これまで食べた代替肉の味に対してあまり良いイメージのなかった同スタッフも、「ここまで来たか」とその再現性に驚いていました。レトルトの形態で使い勝手が良いという点でも評価の高い商品でした。
プラントベース代替肉と言えば、最近米国で売上低迷のニュースが目立ちます。これまでかなりの注目を浴び、勢いのあったプラントベース代替肉に一体何があったのでしょうか。米国のプラントベース代替肉市場の現況と、そこから見えてくるこれからの課題について、今号の冒頭でご報告させていただきます。皆さまのビジネスに少しでもお役立ちいただければ幸いです。
(株)グローバルニュートリショングループ 寺門 夕里
GNGニューズレター(国内情報) 2022年10月17日 トピックス
<国内ニュース(要約)>
NEW PRODUCTS 新商品
●カゴメ、大豆と野菜のプラントベースフード「SOVE®」ブランド発売
● シルタス、買い物データから栄養管理するアプリをダイエー公式アプリと連携
●日本ハム、培養肉の主成分を開発 商用化へ前進
MARKET NEWS マーケット
●7,000万人対象の1歳刻み購買商品ランキング、「ヨーグルト」男女総合結果発表
●博報堂買物研究所、生活者の買物潮流を予測・提言する「買物フォーキャスト2022」を発表
●「失敗しがちなダイエット」、20代女性1,023名への調査結果発表
●2022 年 8月のドラッグストア販売額、「健康食品」は前年同月比%増加
●2022年8月の通販売上高、「健康食品」は対前年同期比3.0%増加
COMPANY NEWS 企業情報
●セブン‐イレブン×アサヒ飲料、「歩いて健康キャンペーン」開催
●キリン、脳の健康習慣化に向けた 「キリン 脳ケアチャレンジ!」のアンケート結果を発表
●キリン、「iMUSE」がNutralngredients-Asia Awards「免疫サポート」部門で2年連続受賞
●江崎グリコ、知りたい栄養成分情報得られる「栄養成分ナビ」、26年ぶりのリニューアル
SCIENCE NEWS サイエンス
●ダイセル、セラミドのヒト脳内アミロイドβ蓄積抑制効果のメカニズムを解析
●プロポリスが腸内細菌叢の乱れを改善して サルコペニア肥満を予防するメカニズムを解明
●AuB、食物繊維は量より種類数が重要であることを発表
●山形大研究チーム、米ぬかから代替肉を世界初製造
「sonomono納豆菌」による納豆粉末、機能性のある腸内細菌の増加効果
REGULATORY NEWS 法規制
●大麻規制検討小委員会、法改正の方向性まとめるーCBD製品中THC残留濃度値の規定
●インシップ、ノコギリヤシエキスの頻尿改善効果の広告表示に関する裁判で勝訴
●日本アムウェイに6カ月の取引停止命令 社名や目的言わず勧誘
[今号のハイライト]
7,000万人対象の1歳刻み購買商品ランキング、「ヨーグルト」男女総合結果発表
[原文:prtimes.jp]
CCCマーケティング株式会社は2022年9月30日、「1歳刻み!約7,000万人の購買商品ランキング」調査における「ヨーグルト」カテゴリーの購買商品ランキングを発表した。
同調査は、同社が擁する約7,000万人のT会員から収集した購買データを活用して行われたものだ。調査の期間は2021年7月~2022年6月、対象者は全国の15~69歳の男女となっている。
同調査の「ヨーグルト」カテゴリーでは、明治「ブルガリア」が購買商品ランキングの男女総合トップとなった。次点には、明治「R-1」や雪印メグミルク「恵」が並んだ。
高タンパク系ヨーグルトについては、人気傾向の比較が行われた。その結果、年齢や性別により順位にばらつきが生じており、同社はブランドイメージが人気に影響した可能性を示唆している。
機能性ヨーグルトについても人気の比較が行われた結果、明治「LG21」などでは年齢と共に順位が顕著に上昇していることが判明した。同社は、年齢と共に健康意識が高まることが機能性ヨーグルトの順位上昇につながった可能性があると分析している。
(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2022年10月17日号」より抜粋)
グローバルニュートリション研究会の会員企業の皆様は、会員ページで最新記事から過去10数年分のバックナンバーまですべての記事を読むことができます。
会員の方はこちら お問合せはこちらグローバルニュートリション研究会とは?
グローバルニュートリション研究会は、世界中のニュートリションに関する情報の洪水の中から価値ある情報を厳選し、タイムリーに提供する日本で唯一の健康食品ビジネスに特化した会員制サービスです。
単なる情報ではなく、これまでに弊社が関わった数多くのプロジェクトから得た経験や知見も惜しみなくお伝えしています。
ご多忙の皆様が、業界動向を短時間で把握できますよう、お役に立てることができましたら幸甚です。
最新記事 by 武田 猛(たけだ たけし) (全て見る)
- 機能性表示食品の届出制度変更、ポイント解説|ウェルネスフード・ワールド第116回 - 2024年10月21日
- サプリメントの定義、存在意義は?|ウェルネスフード・ワールド第115回 - 2024年7月22日
- Nestléの成長戦略|ウェルネスフード・ワールド第114回 - 2024年6月20日