本日配信のGNG国内ニューズレターでは、冒頭の巻頭言にてNatural Products Expo West 2022のショーフロアレポートを紹介しています。
国内ニュースからは「NAKED FLOWERS」常設オープン パーソナライズされたチョコレートやドリンクなど提供、微細藻類コッコミクサKJの新型コロナウイルスに対する殺ウイルス効果を確認、プレバイオティクス&プロバイオティクスで炎症低下、健康的な加齢をサポート 東大研究、といった話題を取り上げています。
この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
こんにちは、GNG武田です。
米国サプリメント業界の業界団体にUNPA(United Natural Products Alliance)があります。
GNGも、数少ない日本企業会員です。
業界団体の役割は、日本と欧米ではかなり異なります。
GNGは、国内の業界団体には入会していませんが、欧米の業界団体には入会しています。それは、入会するだけの「価値」があるからです。
先月、3年ぶりに開催されたNatural Products Expo WestのショーフロアレポートをUNPAメンバーのCarla Ooyenさんが作成し、UNPAメンバーに提供しました。(このような取り組みは、さすが米国、と思います)
短いレポートですが、ビジュアルも多くとてもホットな内容でしたので、会員企業さんにもご紹介したいと思いました。
そこで、UNPAのPresidentであるLoren Israelsenさんに、日本語訳してGNGのクライアントに紹介して良いか、と問い合わせました。
Lorenさんは即座に快諾して下さり、Carlaさんにパーミッションを取って下さいました。
そして、Carlaさんも快諾して下さり、会員企業さんへのご紹介が可能となりました。
今号は、このExpo Westショーフロアレポートをご紹介します。
レポートの最後にはCarlaさんが撮影したショーフロアの写真のライブラリのURLが記載されています。ショーフロアの臨場感が伝わってきますので、是非、ご覧ください。
来年は、アナハイムでLorenさんやCarlaさんにお会いし、直接お礼を述べたいと思います。
ここで、今回、ご好意を頂いたUNPAについてご案内させて頂きます。
- 1992年に米国でダイエタリーサプリメントの発祥の地として認められたユタ州に設立され、1994年に施行されたダイエタリーサプリメント健康教育法 (DSHEA)制定に貢献し 、法律規制上の問題や業界のベストプラクティスについて取り組んできた。
- UNPAの主な任務の1つは、GMP規範、有害事象報告システム、分析方法の開発、品質管理など、DSHEAをサポートする一連の法律や規制の適切な実施と施行を保証することである。
- 主な会員企業
- 上級会員:シャクリー、フォーエバーリビング、カプスゲル、インデナ、ファーマバイト、サビンサ、Vitamin Shoppe、Whole Foods Market など
- アソシエイト会員:Amin Talati Wasserman弁護士事務所、GNGなど
- サイエンス&テクノロジー会員:ユーロフィン、NSFなど
- MOUパートナー:米国ハーブ協会、GOED、中国医薬保健品輸出入商会など
(株)グローバルニュートリショングループ 武田 猛
GNGニューズレター(国内情報) 2022年4月1日 トピックス
<国内ニュース(要約)>
NEW PRODUCTS 新商品
●健康をテーマにカルピスとカゴメが新商品発売 阪急うめだ本店
●ジャパンフリトレーからひよこ豆のチップス「PEACEPY(ピースピー)」発売開始
MARKET NEWS マーケット
●ぐるなび、新年度の食に関する意識調査実施
COMPANY NEWS 企業情報
●生鮮食品ECのクックパッドマート、規格外食材を低価格で生活者に届けるサービス開始
●「NAKED FLOWERS」常設オープン パーソナライズされたチョコレートやドリンクなど提供
●株式会社SEAFOLK、食品ラベルについて答えるサービス「ラベルde調べる」を本格運用開始
SCIENCE NEWS サイエンス
●新型コロナウイルス感染症 感染者の腸内細菌叢変化と炎症性サイトカイン反応の相関解析
●運動による腸管バリア機能低下をアミノ酸のシスチンとグルタミンが抑制
●微細藻類コッコミクサKJの新型コロナウイルスに対する殺ウイルス効果を確認
●プレバイオティクス&プロバイオティクスで炎症低下、健康的な加齢をサポート 東大研究
REGULATORY NEWS 法規制
●アサリの国産表示ルール改定し厳格化へ
[今号のハイライト]
微細藻類コッコミクサKJの新型コロナウイルスに対する殺ウイルス効果を確認
[原文:denso.com]
株式会社デンソーは2022年3月23日、微細藻類「コッコミクサKJ」の成分に新型コロナウイルスに対する殺ウイルス効果があることを確認したと発表した。
この成果は、同社と中部大学、東海大学、東北大学大学院医学系研究科の共同研究によるもので、JST研究成果展開事業研究成果最適展開支援プログラム「A-STEP」の支援を受け実施されている。
「コッコミクサKJ」は、京都大学とデンソーが農林水産省委託事業において共同開発した微細藻類だ。成長が早く培養しやすいという利点があり、ビタミン類やアミノ酸といった栄養素も豊富に含む。また、葉緑体に含まれる成分「MGDG(モノガラクトシルジアシルグリセロール)」が、ヘルペスウイルスのエンベロープ膜を破壊する作用と、ヘルペスウイルスに対する殺ウイルス効果が2019年に確認されている。
今回の研究では、「MGDG」が新型コロナウイルスにも効果を発揮するかが検証され、その結果、新型コロナウイルスに対しても「MGDG」は殺ウイルス効果を持つことが確認された。
本成果について研究チームは、新型コロナウイルスに対して効果的な製品の開発につながる可能性があると判断し、また今後はインフルエンザウイルスやヒトコロナウイルスなど、さまざまなエンベロープ膜をもつウイルスに対する殺効果を検証していくとしている。
(会員向けニューズレター「GNG国内ニューズレター2022年4月1日号」より抜粋)
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