毎月GNGでは課題図書を定めた社内勉強会が開かれています。
健康食品、サプリメント、栄養学、疫学といったテーマから経営、マーケティングと分野は多岐に渡りますので、私たちも日々勉強を続けています。
今月は、代表・武田がかねてからご縁のある著者・科学ジャーナリストの松永和紀先生をお招きし、著書「ゲノム編集食品が変える未来」について学びました。
「ゲノム編集って、なんだろう?」
「遺伝子をいじるって、なんだか怖い感じがしない?」
主婦はじめ一般消費者そんな素朴な疑問に答える著書をあらかじめ読み合わせて臨んだメンバーたち。
松永先生の講演後は、フリーディスカッションも盛り上がりました。
主な感想
一番の気づきは、一般の食品も絶対に安全(リスクゼロ)というわけではないにも関わらず、我々は気にせず食しているということだ。ゲノム編集食品にのみリスクゼロを要求するのは不公正のように思える。
しかし一般食品には喫食実績による信頼もあるため、(中略)地道な努力を続けていくしかないことも理解した。新しいいモノ、事柄に対し「正しく恐れる」ことの難しさを実感した。
今後、機能性表示食品でゲノム編集された食品の対応をする際の心持は、ここで情報を得たのと得ていないのでは全く違ったと感じる。もちろん悪いイメージが払拭されたという意味で。改めてメディアの情報に踊らされないことの重要性も感じた。
ゲノム編集食品はメディアからの情報を少しきいたことある程度でした。まだ難しい部分が多いが、遺伝子組み換えとは異なる、ということを知ることができた。先入観で「ゲノム食品」は何となく良くないんじゃないか、と思い込んでいる一人でした。
正しい情報や知識を学べば、自分自身も取り入れたいともっと思うと思います。機能性表示食品とのつながり、という観点からも、今後どう私たちの生活に入ってくるのか、興味深いと思いました。
今後もGNG一同、すすんで学び続けてまいります。
科学ジャーナリスト・松永和紀先生 プロフィール
現在、内閣府食品安全委員会委員、環境省中央環境審議会の委員を務める
主な著書
- 「食品報道」のウソを見破る~食卓の安全学」(家の光協会)
- 踊る「食の安全」~農薬から見える日本の食卓(家の光協会)
- メディア・バイパス~あやしい健康情報とニセ科学」(光文社新書)
- お母さんのための「食の安全」教室(女子栄養大学出版部)
- 効かない健康食品 危ない自然・天然(光文社新書)
- ゲノム編集食品が変える食の未来(ウェッジ)