本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて、武田が米国サプリメント市場におけるグミサプリメントの伸長について解説しています。
国内ニュースからは、味の素、「STRETCH+」®(ストレッチプラス) <腰><膝><筋>3品種を新発売、キリン、「ヘルスサイエンス研究所」新設、株式会社スミフルジャパン、〝高地栽培バナナ″輸入開始から満50周年、などといった話題を取り上げています。
この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
こんにちは、GNG武田です。
先週金曜日、Natural Products Expo West 2023報告会を開催しました。新年度早々のお忙しい中にも関わらず、多くの方にご参加いただきました。
ご参加して頂いた皆様、お忙しい中、本当にありがとうございました。
報告会では、出来る限り臨場感をお伝えできるように、GNGスタッフが現地で撮影してきた写真を出来る限り多くご紹介させて頂きました。
その為、肖像権や著作権等の心配がありましたので、クローズかつリアルでの開催、配布資料もデータではなく、紙ベースのレポートとさせて頂きました。PPTで150ページ以上となるボリュームとなりましたが、会場や店頭の様子を十分にお伝え出来たと思います。
GNGの注目トレンドは次の通りです。
1.プラントベース
2.サステナビリティ
3.Women’s Wellness(女性の健康)
4.プロバイオティクス・プレバイオティクス
5.コラーゲン
6.サプリメントの非ピル化
7.マッシュルーム
8.海藻
タイトルだけでは伝わらないかも知れませんので、ご興味のある方は是非レポートをご覧ください。
今号のGNGニューズレターでは、この中から「サプリメントの非ピル化」、特にグミサプリメントについてまとめてみました。
米国サプリメント市場では、グミタイプが今、最も人気のある剤形となっています。2019年にはそのシェアはおよそ10%でしたが、3年後の2021年には約20%と倍増しています。その間、サプリメント市場自体も成長していますので、グミサプリメントの人気はもはや一過性のブームではないと思います。
米国フレーバーメーカーの実施した消費者調査では、消費者がグミを好む最大の理由は、当然のことながら味(27%)ですが、味以外にも、歯ごたえのあるフォーマットが好き(24%)、様々なフレーバーを高く評価(22%)しています。更に18%の消費者がグミの利便性を気に入っているようです。
また、Nutrition Business Journalの調査では、ミレニアル世代の30.9%、X世代の24.5%、団塊の世代の18.9%と比べてZ世代では43.3%がグミを好むことが明らかになっています。
そして、過去5年以内にサプリメントを摂取し始めた消費者の内、35.3%が他の剤形よりもグミを好むことも明らかになりました。
日本でも、グミタイプの機能性表示食品はありますが、大きく異なるのは、米国では「ダイエタリーサプリメント」であり、cGMP準拠工場で生産されている点です。
機能性表示食品制度が発足して間もなく8年となりますが、そろそろ「サプリメント」の法制化を本気で考える必要があると思います。
グミサプリメントを検討する際に気を付けなくてはいけない点は、消費者から「お菓子」と思われないことだと思います。
武田 猛
GNGニューズレター(国内情報) 2023年4月17日 トピックス
<国内ニュース(要約)>
NEW PRODUCTS 新商品
●三菱商事ライフサイエンス、「NMNファイナ」を発売
●おやつカンパニー、『おやつサプリ』を発売
●味の素、「STRETCH+」®(ストレッチプラス) <腰><膝><筋>3品種を新発売
●日本初、希少糖×フラクトオリゴ糖で理想的な甘味料の機能性表示食品を発売
MARKET NEWS マーケット
●機能性表示食品届出実数6,000件に届かず
●2023 年 2月のドラッグストア販売額、「健康食品」は前年同月比1.5%増加
●2023年2月の通販売上高、「健康食品」は対前年同期比1.4%減少
COMPANY NEWS 企業情報
●キリン、「ヘルスサイエンス研究所」新設
●『DELISH KITCHEN』を運営するエブリー、味の素株式会社と資本業務提携
●株式会社スミフルジャパン、〝高地栽培バナナ″輸入開始から満50周年
[今号のハイライト]
株式会社スミフルジャパン、〝高地栽培バナナ″輸入開始から満50周年
[原文:Sumifru Japan Corporation.]
青果物輸入販売会社の株式会社スミフルジャパンでは、現在の「甘熟王(かんじゅくおう)」シリーズに繋がる“高地栽培バナナ”の輸入開始から、満50周年を迎えた。フィリピン産バナナにおいては1972年、フィリピン・ミンダナオ島にて、スミフル(旧・住商フルーツ)が日本企業として初めて栽培を手掛けた高地栽培バナナが、高糖度で甘く美味しさの際立つ高付加価値バナナの先駆けとして市場を開拓、満50周年を経た現在の国内販売量は、約10倍へと成長を遂げている。
同社は満50周年を契機にオンラインの消費者アンケートを行った。2023年3月16日(木)~20日(月)に実施され、全国の20~60代で250円以上のバナナを月に1回以上購入している男性494名、女性550名を対象とし回答を得ている。調査の結果、「甘熟王」の認知は約7割に上り、もっとも認知されている高地栽培バナナブランドであることが明らかとなり、「もっとも好きな高地栽培バナナブランド」として24.3%となり、トップであった。また、「甘熟王ゴールドプレミアム」と合わせると、3人に1人が「甘熟王」シリーズが最も好きと回答する結果となり、さらに、「甘熟王」シリーズを普段から購入している人の約1割が「甘熟王」歴10年以上であることが分かった。
同社は50周年を記念し、同社HP内に50年に渡る挑戦の歴史を振り返る特別コンテンツ「甘熟王バナナ ブランドヒストリー」を2023年4月10日(月)に公開した。
(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2023年4月17日号」より抜粋)
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