本日配信の2022年新年特別号では、毎年恒例、前年の健康食品業界の10大トピックスをセレクトしてご紹介しています。
この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
こんにちは、GNG武田です。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中は格別のご高配をたまわり、誠にありがとうございました。
皆様の本年のご躍進ご多幸を、心よりお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2020年、2021年はCOVID-19に翻弄された年でした。
今年こそは、と期待していますがオミクロン株の動向が気になります。
COVID-19パンデミック中の社会は、少子高齢化と人口減少が進んだ未来の日本の姿だったと、改めて思っています。
河合雅司著『未来を見る力 人口減少に負けない思考法』、
ダリル・ブリッカー/ジョン・イビットソン著『2050年世界人口第減少』
を読み返しながら、日本や海外の未来を考察してみました。
SDGsやサステナビリティに対する考え方、合わせて代替プロテインなど、私たちの業界にとって大きな影響を与えているトレンドも、今一度考えてみる必要を感じました。
トレンドと言えば、New Nutrition Business(NNB)10キートレンドを思い浮かべますが、間もなく皆さんに日本語要約版をお送りします。
2022年版は1つのトレンドにつき約20枚の説明が入りそうです。トレンドだけを見ますと、2021年とあまり変化が無いように思いますが、取り上げられているケーススタディは最新のものですし、そこから導かれる洞察も新しいものです。トータル約200ページとなる予定ですが、丁寧に読むと6時間かかります。
この内容をオンラインでお伝えするのは不可能だと判断し、今年の説明会はリアルで開催することにしました。オミクロン株の動向が気になりますが、ディスタンスを十分とった環境で実施します。
3時間×2日の2日間集中で開催する方向で調整をしています。
日時、会場などセミナーの詳細は今週中にお知らせしますので、今少しお待ちください。
皆さんにとって、2022年が素晴らしい年となりますよう、お祈りしています。
本年もよろしくお願い致します。
(株)グローバルニュートリショングループ 武田 猛
GNGニューズレター(国内情報) 2022年1月5日 新年特別号 トピックス
<国内ニュース(要約)>
Ⅰ GNGが選ぶ2021年の健康食品業界注目の10大トピックス
●プラントベース、代替プロテイン(培養肉)
●腸(腸脳相関、プロバイオティクス、プレバイオティクス)
●メンタル・睡眠
●認知機能(脳機能)
●サステナビリティ・SDGs
●パーソナライゼーション
●テクノロジー
●免疫
●CBD
●機能性表示食品
Ⅱ マーケット・業界動向
Ⅲ 行政動向
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[今号のハイライト]
パーソナライゼーション
[2022/01/05]
消費者は、個々の食事と健康のニーズを満たすため、パーソナライズニュートリションをますます求めている。Mintel社のRick Miller氏は、パーソナライゼーションを推進するもの、消費者が期待しているものについて次のように語っている。
「パーソナライゼーションへの取り組みはかなり以前から始まっている。Mintel 社のコンシューマートレンド「Make it Mine」では、消費者がパーソナライゼーション(自分のニーズに合わせたオーダーメイドの製品やサービスを購入できること)を、特権ではなく権利と考えている、と説明している。この背景には、スマートウォッチなどの健康ウェアラブル技術の高度化や、消費者が直接行う DNA 検査などの健康診断の価格低下がある。消費者は、ブランドやサプライヤーが個々の健康やパフォーマンスへのニーズに対応した食品・飲料やサービスを生み出すだけでなく、テクノロジーが継続的に向上することを期待している。」
このように、テクノロジーの進化を背景に、消費者は個々のニーズを満たそうとしている傾向にある。また同インタビューの中で、Miller氏はビタミン・ミネラルサプリメントがパーソナライゼーションで顕著な成功を収めていると語った。
特に革新的であった事例について、Miller氏は次のように語っている。
「DSM 社は原料分野で定評があるが、「Mixfit」というサービスで大きな革新をもたらした。Mixfit は、消費者の様々なウェアラブル(活動量計や食事日記など)と統合することで、不足している栄養素を「補う」ためのオーダーメイドドリンクを作成・提供する、パーソナライズドニュートリションドリンクシステムだ。プレミアム製品だが、時間の経過とともに変化する消費者のニーズに適応できるという点で、革新的な製品だ。」
5月にBBC で放送された英国のTV番組Dragon’s Denでは、DNA を基にパーソナライズされたミールシェイクを提供するスタートアップ企業、NUTRI-GENETIX(NGX)社が、2人の投資家から50万ポンド(約70万ドル)の投資を獲得した。NGXの購入者はDNA検査を受け、そのDNAを基に設計された栄養素を調合したプロテインシェイクを提供されるサービスである。2年間の研究期間を経て、2020 年に発売された。パーソナライゼーションへの期待の高まりが現れている。
国内でも、パーソナライゼーションへの関心は高まっている。株式会社My Fitは、オンライン上で約20問の簡単な質問に答えるだけで、成分やタンパク質量、味のすべてをユーザーに合わせたパーソナライズプロテインを届ける「My Fit!」の販売を、7 月に開始した。同品は、身体的特徴や食生活、運動習慣や摂取目的に関する 20 問のオンライン診断を受けることで、成分、タンパク質量、味などを約 10 万通りの組み合わせからカスタマイズした、その人に合ったプロテイン 1 ヶ月分(30 食)を届けるサービスである。厳選した 12 種類のビタミンが添加され、栄養バランスに優れている。また、個人の診断結果に合わせて、食生活で補うことの難しいミネラルやコラーゲンペプチドなどの機能性成分を配合している。これらの成分は変更またはカスタマイズも可能である。
テクノロジーを利用して消費者一人ひとりの食習慣や生活習慣に合ったオーダーメイドの商品を提供すること、ビタミン・ミネラルやプロテインといった流行になっている商品と合わせて開発することがトレンドであったと考えられる。
(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2022年1月5日号」より抜粋)
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