サステナビリティと健康価値の融合:2026年食品・飲料市場を形づくる複合トレンド、ほか|GNGグローバルニュース2025年12月18日号





こんにちは、GNGの市野です。

年内最後の配信となる今回は、2026年以降の市場動向や規制、注目成分の行方を読み解くヒントとなる海外ニュースを中心に、
14本の記事の中から特に興味深かった5本をご紹介します。
来年の事業戦略や情報収集の視点づくりに、ぜひお役立てください。

【1】GLP-1減量薬ユーザー向け食品の最新イノベーション動向
GLP-1減量薬の利用拡大を背景に、その使用を前提とした食品・飲料の開発が新たな成長領域として注目されています。
食事量の変化や栄養摂取上の課題に対応し、高栄養密度、満腹感設計、消化・吸収への配慮を軸とした製品設計が進み、
ウエイトマネジメント市場における食品の役割が再定義されています。

【2】2026年のスポーツニュートリションセクターを牽引する6つのトレンド
筋力、回復、メンタルといった目的別ニーズを軸に、スポーツニュートリションは高度化しています。
競技者向けから一般層・高齢層まで対象が広がり、製品設計と訴求軸の再定義が求められています。

【3】サステナビリティと健康価値の融合:2026年食品・飲料市場を形づくる複合トレンド
環境配慮と健康価値を両立させた製品が、市場で標準的な選択肢となりつつあります。
原料調達からブランドストーリーまで、一貫性ある価値設計が競争力を左右しています。

【4】植物由来素材「Appethyl」GLP-1領域で再び注目
かつて注目を集めた植物由来素材が、GLP-1文脈で再評価されています。
医薬品中心のウエイトマネジメント市場に対し、食品・素材ビジネスが提供できる補完的価値が改めて注目されています。

【5】米FDA、ダイエタリーサプリメントの免責表記規制見直しを検討
構造・機能表示に伴う免責文言について、FDAが制度見直しを検討しています。
今後の規制動向は、パッケージ表現やマーケティング戦略に直接的な影響を及ぼす可能性があります。

このほかにも「若年層は代替肉への関心・受容度が高い傾向」「Premier Protein が成長カテゴリでリーダーを維持する戦略」
「腸―脳軸を可視化するチップ技術の可能性」などといったテーマも取り上げています。

なお、本号は年内最終配信となります。
2025年もGNGグローバルニュースをご愛読いただき、誠にありがとうございました。
年明け最初の配信は【1月8日】を予定しています。

来年も引き続き、皆さまのビジネスに役立つ情報をお届けしてまいりますので、
変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

この記事について

GNGでは、会員向けに世界各国の健康・食・栄養に関するニュースをセレクトし、日本語に要約したものを月に4回、ニューズレター「GNGグローバルニュース」として配信しています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

……グローバルニュートリション研究会 会員企業様は、会員サイトにて、すべての記事をお読みいただけます。

会員の方はこちら お問合せはこちら

■GNGグローバルニュース 2025年12月18日号 トピックス

Market News
●GLP-1減量薬ユーザー向け食品の最新イノベーション動向
●若年層は代替肉への関心・受容度が高い傾向
●2026年のスポーツニュートリションセクターを牽引する6つのトレンド
●サステナビリティと健康価値の融合:2026年食品・飲料市場を形づくる複合トレンド

Products & technology News
●抹茶人気の陰で需要と供給が変化 ― 一部市場で人気の伸びが鈍化すると予測
●魚由来トリペプチドが「認知機能領域」で魅力ある原料として注目
●腸―脳軸を可視化するチップ技術の可能性
●植物由来素材「Appethyl」GLP-1領域で再び注目

Science News
●Holland & Barrett が示す世界的なオメガ-3不足の課題とニーズ
●シャタヴァリ根エキス(SRI-81)が女性のリプロダクティブヘルスを支える可能性を示す新研究

Company News
●Premier Protein が成長カテゴリでリーダーを維持する戦略
●整形外科医主導のスタートアップが「サルコペニア(加齢性筋減少)」リスクに取り組む

Regulatory News
●英国初の培養肉ガイダンス:4つの主要ポイント
●米FDA、ダイエタリーサプリメントの免責表記規制見直しを検討

[今号のハイライト]サステナビリティと健康価値の融合:2026年食品・飲料市場を形づくる複合トレンド|GNGグローバルニュース2025年12月18日号

 2026年の食品・飲料業界では、引き続きたんぱく質が商品開発の中心的テーマになると見込まれている。
ヨーグルトやシリアル、スナックなど幅広いカテゴリーで高たんぱく質訴求の商品が増加しており、この傾向は当面継続する見通しである。近年は、炭酸飲料にたんぱく質を加えた「プロテインソーダ」など、従来には見られなかった分野への展開も進んでいる。
 一方で、業界関係者の間では、たんぱく質偏重の流れが中長期的には変化していくとの見方も示されている。2030年に向けては、果物、野菜、穀物、種子、スパイスなど多様な食品を組み合わせた、バランスを重視する食生活へ移行していくと予測されている。その過渡期にあたる2026年は、高たんぱく質を軸としながら、食物繊維などの成分を組み合わせた「プロテイン+α」型の商品開発が活発化すると考えられる。食物繊維は、腸内環境や消化への関心の高まりを背景に、重要性が増している成分の一つとされている。
 さらに、従来はサプリメントで提供されてきた成分を食品や飲料に取り入れる動きも広がりつつあり、日常の食事から健康価値を得たいという消費者意識が反映されている。加えて、原料価格の変動や供給不安を背景に、環境や調達面の持続可能性を意識した原料選択も注目されている。地域別では欧米が先行する一方、アジア市場には今後の成長余地があるとみられ、2026年は複数の価値を組み合わせた食品トレンドが市場を形成する年になると考えられる。

出典
FoodNavigator (2025年12月11日)
https://www.foodnavigator.com/Article/2025/12/11/biggest-food-trend-for-2026-revealed/?utm_source=newsletter_daily&utm_medium=email&utm_campaign=12-Dec-2025&cid=DM1248779&bid=866595251
https://www.foodnavigator.com/Article/2025/12/11/food-trend-predictions-2026/?utm_source=newsletter_daily&utm_medium=email&utm_campaign=12-Dec-2025&cid=DM1248779&bid=866595251

 (会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2025年12月18日号」より抜粋)

 グローバルニュートリション研究会の会員企業の皆様は、会員ページで最新記事から過去10数年分のバックナンバーまですべての記事を読むことができます。

会員の方はこちら お問合せはこちら


グローバルニュートリション研究会とは?

世界中のニュートリションに関する情報の洪水の中から価値ある情報を厳選し、タイムリーに提供する、日本で唯一のサービスです。

単なる情報ではなく、これまで、弊社が関わった800以上のプロジェクトから得た経験や知見もお伝えしています。

ご多忙の皆様が、業界動向を短時間で把握できますよう、お役に立てることができましたら幸甚です。

グローバルニュートリション研究会について

 

最近の記事

CONTACT

  • TEL:03-5944-9813

お問合せフォーム

PAGE TOP