筑波大の研究、睡眠・活動リズムの「適度な」規則性が認知機能維持に有益と確認 、ほか|GNGニューズレター8月1日号





この記事では、会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介いたします。

こんにちは、GNG草苅です。
今号のニューズレターで掲載している業界ニュース12本のうち、
特に次の5本のトピックスが興味深かったので、ご紹介します。

【1. 「いつでもどこでもダイズライス」新発売、手軽に低糖質・高たんぱく質】
フジッコは、約5分の調理で完成する低糖質・高たんぱく質の新商品「いつでもどこでもダイズライス」を発売。簡単調理で健康志向の食生活を手軽に実現できます。

【2. 明治、「OLL2712」乳酸菌の抗炎症メカニズムを解明】
明治は、免疫細胞の受容体を介して乳酸菌「OLL2712」が免疫細胞を介し抗炎症性物質を産生するメカニズムを明らかにしました。製品価値の科学的根拠として注目される成果です。

【3. 北大、希少カロテノイドに抗酸化・抗炎症効果を確認】
北海道大学が海洋細菌から希少なカロテノイドを発見し、強い抗酸化・抗炎症作用を持つことを確認しました。新たな健康素材として注目されます。

【4. 筑波大、生活リズムと認知機能の関連性を実証】
筑波大学は、日々の睡眠・活動リズムに「適度な」規則性があることが、認知機能の維持に有益であるとする研究結果を発表。高齢者ケアや健康寿命延伸への示唆となり得ます。

【5. ファンケル、夏バテ対策に「亜鉛」補給を提言】
ファンケルがビッグデータ調査をもとに、夏バテ対策には「亜鉛」の補給と睡眠・運動の重要性を指摘。具体的な健康管理の指針として注目されます。

このほか、「L-92乳酸菌」配合の新商品や、肥満の基準「BMI25」の見直し提言、デジタルデバイスを活用した運動と不安の関連性といったテーマも取り上げています。

なお、これまで毎号冒頭に掲載していた代表武田によるコメントは、今後はGNGニューズレターとは別に配信する予定です。
今後は、国内外のトピックスに合わせて、タイムリーにお届けしてまいりますので、そちらもぜひご覧ください。

GNGニューズレター(国内情報) 2025年8月1日 トピックス

<国内ニュース(要約)>

NEW PRODUCTS 新商品
●低糖質&高たんぱく質が約5分で完成「いつでもどこでもダイズライス」フジッコから新発売
●「L-92乳酸菌」を配合した「クリーム玄米ブランプラス アーモンドクリーム」アサヒグループ食品から新発売

MARKET NEWS マーケット
●夏のスタミナ食に関する調査:食生活で気をつけていることに男女差
●ファンケルがビッグデータ調査:夏バテに「亜鉛」の補給、睡眠と運動の重要性を提言

SCIENCE NEWS サイエンス
●明治の乳酸菌「OLL2712」が免疫細胞から抗炎症性物質を産生させるメカニズムを解明
●「ビフィズス菌M-63」が新生児の腸内炎症状態を軽減させることを確認、森永乳業と松本市立病院との共同研究
●海洋細菌由来希少カロテノイドが抗酸化作用や抗炎症効果を示すことを北大が発見
●肥満の基準「BMI25kg/m2」は適切か、京都府立医科大学ら提言
●北大と森永乳業ら、乳幼児の腸内環境と将来の健康をつなぐ自然免疫の働きを初めて解明
●筑波大の研究、睡眠・活動リズムの「適度な」規則性が認知機能維持に有益と確認
●日清食品と慶應義塾大学、Apple Watchで運動量と心理的不安の軽減との関係を実証

COMPANY NEWS 企業情報
●オリザ油化と宮崎大学が共同研究により「さくら乳酸菌®」に ドライアイ改善作用を発見、共同特許出願へ

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[今号のハイライト]
筑波大の研究、睡眠・活動リズムの「適度な」規則性が認知機能維持に有益と確認

筑波大学体育系の大藏倫博教授らが実施した研究で、 日々の睡眠・活動リズムが規則正しい人は、認知機能が良好な状態にあることが分かった。一方、認知症と関連のある血液中マーカーは、睡眠・活動リズムが「適度に規則正しい」時に最も髙値を示し、不規則または極端に規則的な場合には低値を示すという逆U字関係にあることも明らかになった。
本研究ではつくば市在住市民を対象としたコホート研究の参加者の中から、健常者および睡眠不良者を抽出し、45~89歳の中高年者458人(平均年齢65歳、女性51%)を対象とした。ウェアラブルデバイスを用いて7日間の24時間睡眠・活動リズムを連続計測し、臨床的認知機能検査と併せて血液中の脳由来神経栄養因子(BDNF)を測定した。
参加者を睡眠・活動リズムの規則性に基づき分類し、認知機能スコアとの関連を解析した結果、リズムの規則性が高いほど認知機能が良好である直線的な関係が確認された。
一方、BDNFについては、睡眠・活動リズムの規則性が中程度の場合に最も高値を示し、極端に規則的または不規則な場合に低値を示す、いわゆる逆U字関係が見られた。
本研究から睡眠・活動リズムが規則正しいことは認知機能の維持に有益である一方で、過度に型にはまった生活は、睡眠および生活パータンの乱れに対する適応力の低下などにより、逆に健康リスクとなる可能性があることが示唆された。

出典:2025年7月25日  筑波大学 ニュースリリース
https://wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/uploads/sites/2/2025/07/%EF%BC%88%E6%9C%80%E7%B5%82%E7%89%88%EF%BC%89250725%E5%A4%A7%E8%94%B5_%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E3%83%BB%E6%B4%BB%E5%8B%95%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%81%A8%E8%AA%8D%E7%9F%A5%E6%A9%9F%E8%83%BD-1.pdf

(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2025年8月1日号」より抜粋)

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