2025年の食品、栄養、健康市場において鍵となる10のトレンド｜NNBマンスリーレポート11月＆12月合併号

こんにちは、GNG武田です。

大変お待たせしました。
NNB10キートレンド2025年日本語要約版をお送りします。

2025年の10キートレンドは以下の通りです。
キートレンド１：スイッチが入った動物性プロテイン
キートレンド２：ムード＆マインド
キートレンド３：多様化する腸のウェルネス
キートレンド４：炭水化物：よりよく、より少なく
キートレンド５：エナジー2.0
キートレンド６：脂肪の再定義
キートレンド７：リアルフード
キートレンド８：血糖値フレンドリーの台頭
キートレンド９：植物性プロテイン
キートレンド10：植物を便利に

2024年の10キートレンドを振り返ります。
キートレンド１：多様化する腸のウェルネス
キートレンド２：炭水化物：よりよく、より少なく
キートレンド３：植物を便利に
キートレンド４：スイッチが入った動物性プロテイン
キートレンド５：植物性プロテイン
キートレンド６：血糖値フレンドリーの台頭
キートレンド７：脂肪の再定義
キートレンド８：ムード＆マインド
キートレンド９：ホルモンヘルスの台頭
キートレンド10：リアルフード＆超加工食品の挑戦

字面だけ見ると、大きな変化がないように思えますが、レポートの内容は新しい事例が満載で、提案の内容についても最新のものになっており、新しい気付きやヒントがあります。
出来れば、昨年の内容と比較しながら読んでいただくと、定点観測の効果が得やすいと思います。

「メタボリックヘルス」という文言は10キートレンド2024でメガトレンド１に追加されました。
昨年１年の間でこの「メタボリックヘルス」という言葉が業界の中で使われる頻度が増えました。

「血糖値フレンドリー」は、10キートレンド2024で初めて10キートレンド入りしましたが、2025年版でも詳細に分析されています。
この「血糖値フレンドリー」は多くのトレンドと結びついています。
日本のトクホや機能性表示食品では、「血糖値の上昇を穏やかにします」以上のことを訴求できませんが、その先のベネフィットをどのように伝えるかが今現在の課題です。
しかし、そのベネフィットは体感性の高いものが多く、消費者の支持を得やすいと思います。

また、各トレンドの関連性は増々重要になってきています。
そのため、ご自身のビジネスに直接関係なさそうなトレンドにも目を通していただくと、視野が広がるのではないかと思います。

・ファクト全体の変遷を俯瞰し、トレンドと関連付ける
・特定のトレンド変遷を分析する
・複数のトレンドの関連を分析する
これが10キートレンド活用のコツだと思います。

今年はNNB創業30周年、そしてGNGとNNBがパートナーシップを結んで20年となります。
共同で会員の皆さんに向けた催しを企画したいとJulianと話しているところです。
具体化しましたら、真っ先にお伝えしたいと思います。

トレンドは突然変化するものではなく、その変化の兆しは小さな事例から見ることができます。
小さな変化から大きな流れの変化に気付くことができると思います。

それでは10キートレンドをじっくりとお楽しみください。

（株）グローバルニュートリショングループ　武田　猛

この記事について

GNGでは、会員向けに英国発信の食品・栄養・健康分野の業界専門誌【NNBマガジン（New Nutrition Business）】を日本語に要約し、定期的にお届けしています（月1回）。

毎月、最新情報を「定点観測」することで、ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を素早くつかむことができます。

本日配信したNNBマガジンでは、大きなベネフィットはクリーンラベルにも勝る、パンデミックの年に消費者が求めたのは、酒類、エナジー、罪悪感なく食べられるもの、米国人の最重要リストの上位は、たんぱく質、より多くの植物、より少ない糖質などを取り上げています。

この記事では、その会員向けマガジンの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

■NNB（New Nutrition Business）10キートレンド2025　トピックス

今回、会員向けにお届けしたNNB日本語要約版のタイトルは以下の通りです。

●Mega Trend 1: ウエイトウェルネス＆メタボリックヘルス
●Mega Trend 2: 健康に関する信念の細分化
●Mega Trend 3: 天然の機能性
●Mega Trend 4: スナック化は戦略の基軸
●Mega Trend 5: サステナビリティ
●Key Trend 1: スイッチが入った動物性プロテイン
●Key Trend 2: ムード＆マインド
●Key Trend 3: 多様化する腸のウェルネス
●Key Trend 4: 炭水化物：よりよく、より少なく
●Key Trend 5: エナジー2.0
●Key Trend 6: 脂肪の再定義
●Key Trend 7: リアルフード
●Key Trend 8: 血糖値フレンドリーの台頭
●Key Trend 9: 植物性プロテイン
●Key Trend 10: 植物を便利に

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[今号のハイライト]

Key Trend 1:スイッチが入った動物性プロテイン

■動物性プロテインへの需要は旺盛で伸びている：特に乳製品はその強力な天然の健康ハロー効果で需要が伸びている。ミートスナックも大きな成長分野である。

■振り子は動物性プロテインに揺れている：動物性プロテインの健康上の利点に関するニュースがソーシャルメディアで拡散されるにつれて、若い消費者は動物性食品を植物性食品と同じように好むようになっている。乳たんぱく質の売上が示すように、新たなニッチ分野として、健康志向のZ世代による赤身肉の消費が増えている。

■より大胆なコミュニケーションのチャンスがある：ほとんどの消費者はオムニボア（植物性食品、動物性食品両方を食す）であることに変わりはなく、好物に関する新たなポジティブな情報を聞きたがっている。乳製品、そして食肉も、その栄養素密度の優位性を消費者に伝える未開拓のチャンスがある。

■サステナビリティに障害はない：企業はサステナビリティで大きく前進し、動物性プロテインを食べ続けたい消費者の大多数に、その許可を与えている。

（会員向けニューズレター「New Nutrition Business 10 Key Trends 2025」日本語要約版より抜粋）

【NNB（New Nutrition Business）】とは

「NNB（New Nutrition Business）」とは、食品・栄養・健康の分野で読者の75%が企業の経営トップである、英国発信の業界専門誌です。

ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を、日本語の要約付きでお届けしています（月1回、11月＆12月は「10キートレンド」として合併号を発行）。

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この記事を書いた人
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武田猛（たけだ　たけし）

代表取締役：株式会社グローバルニュートリショングループ

18年間の実務経験と21年間のコンサル経験を積み、39年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外800以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。