こんにちは、GNG武田です。
NNB6月号日本語要約版をお送りします。
今号のNNBでは、米国プラントミルク市場が詳細に分析されています。
2007年にアーモンドミルクが登場して以来、プラントミルク市場は成長を続けています。
この成長の原動力となったのがアーモンドミルクです。
豆乳は、その青臭さのため伸び悩んでいましたが、アーモンドミルクは味の良さで多くの消費者に支持されました。
アーモンドミルクは現在もプラントミルク市場の約6割のシェアを占めています(金額ベース)。
そのアーモンドミルクも2021年は前年の売上を下回りました。
現在のプラントミルク市場のけん引役はオーツミルクとなっています。
米国のプラントミルク市場は世界最大規模ですが、それでも金額ベースで液乳市場の14.8%、数量ベースでは10.1%のシェアです。
NNBの分析ではアーモンドミルクは「マスマーケットコンシューマー」のライフステージに、オーツミルクは「ライフスタイルコンシューマー」から「マスマーケットコンシューマー」のライフステージに移行しつつあるようです。
どちらも、そろそろコモディティ化が始まると思われます。
プレミアム価格が受け入れられなくなれば市場は縮小すると思われます。
2022年、アーモンドミルクの販売数量は大きく減少しています。
2023年は、米国プラントミルク市場に大きな変化が起きそうです。
(株)グローバルニュートリショングループ 武田 猛
この記事について
GNGでは、会員向けに英国発信の食品・栄養・健康分野の業界専門誌【NNBマガジン(New Nutrition Business)】を日本語に要約し、定期的にお届けしています(月1回)。
毎月、最新情報を「定点観測」することで、ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を素早くつかむことができます。
この記事では、その会員向けマガジンの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
■NNB(New Nutrition Business)6月号 トピックス
今回、会員向けにお届けしたNNB日本語要約版のタイトルは以下の通りです:
●オーツが米国プラントミルクの成長を牽引するも減速の兆し
●Oatly:新CEOは利益性への道を歩む?
●先細りの市場はあらゆる規模の肉代替品ブランドに打撃を与える
●超加工食品:食品メーカーを打ち負かす新たな武器?
●Nutri-Score:フランスのスーパーマーケットでの愚行
●Rice in Action:米は栄養と風味のための白いキャンバス
●新たなホエイがプロテインスナックを実現?
●ブラウニーブランドが腸内環境を整える嗜好品を提案
●ファミリーブランドのクリーンラベル戦略が成果を上げる
●プラントベースブランドは味&利便性戦略で成功する
●新しい味わいとメッセージがオリーブオイルの成長を促進
グローバルニュートリション研究会の会員企業の皆様は、会員ページで最新記事から過去10数年分のバックナンバーまですべての記事を読むことができます。
[今号のハイライト]
オーツが米国プラントミルクの成長を牽引するも減速の兆し
オーツ麦は、米国プラントミルク市場における成長の最大の牽引力である。2022年、味、汎用性、ファッション性、販売棚での存在感に後押しされ、オーツミルクの売上成長率は36%、1.51億ドル増となり、ボリュームにおいても26%増加した。しかしオーツミルクは現在のプラントミルク市場で唯一の好材料なのだ。2022年、プラントミルクの総販売量(リットル)は、32年続く同カテゴリーの歴史上、初めて減少した。2023年、プラントミルク市場の販売量は再び減少するとみられている。
(会員向けニューズレター「NNBマンスリーレポート2023年6月号」日本語要約版より抜粋)
【NNB(New Nutrition Business)】とは
「NNB(New Nutrition Business)」とは、食品・栄養・健康の分野で読者の75%が企業の経営トップである、英国発信の業界専門誌です。
ブランド戦略、マーケット分析、法規制、新技術に関する世界の動向を、日本語の要約付きでお届けしています(月1回、11月&12月は「10キートレンド」として合併号を発行)。
NNBを日本語で読めるのは、弊社が主宰するグローバルニュートリション研究会だけ。
会員は、過去10数年分のバックナンバーを英語と日本語の両方で入手可能です。
*株式会社グローバルニュートリショングループは、New Nutrition Businessの日本におけるパートナー企業です。
※ グローバルニュートリション研究会とは?
世界中のニュートリションに関する情報の洪水の中から価値ある情報を厳選し、タイムリーに提供する、日本で唯一のサービスです。
単なる情報ではなく、これまで、弊社が関わった700以上のプロジェクトから得た経験や知見もお伝えしています。
ご多忙の皆様が、業界動向を短時間で把握できますよう、お役に立てることができましたら幸甚です。
最新記事 by 武田 猛(たけだ たけし) (全て見る)
- NNB10キートレンドとプロテインビジネスのこれから|ウェルネスフード・ワールド第117回 - 2024年11月27日
- 機能性表示食品の届出制度変更、ポイント解説|ウェルネスフード・ワールド第116回 - 2024年10月21日
- サプリメントの定義、存在意義は?|ウェルネスフード・ワールド第115回 - 2024年7月22日