この記事では、会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介いたします。
こんにちは、GNGの有松です。
今号のニューズレターで掲載している業界ニュース9本のうち、特に次の3本のトピックスが興味深かったので、ご紹介します。
【1】株式会社東洋新薬、「大麦若葉末」が制御性T細胞増加に関与する可能性を確認
大麦若葉末の摂取により、制御性T細胞の増加が示唆されたことを確認。免疫機能の維持や炎症対策素材としての展開が期待されています。
今後はヒト試験などを通じた作用メカニズムの解明が注目されています。
【2】大正製薬株式会社、ヒハツ由来ピペリンの血管作用に関する研究成果を学会で発表
ヒハツ由来成分「ピペリン」が血管機能を改善する可能性を報告。血流改善や冷え対策をサポートする素材として注目されています。
生活習慣や加齢による血流変化へのアプローチとして、応用が期待されます。
【3】日本初「エチルα-D-グルコシド（α-EG）」を機能性関与成分とした肌弾力サポート食品を届出
糖質由来成分「エチルα-D-グルコシド（α-EG）」を配合した機能性表示食品が届出。
日本初の届出で、肌の弾力維持を訴求する新素材として期待されています。
糖由来成分による美容サポート素材として、新たな市場展開が見込まれます。
このほかにも、「ブラッククミンシードの抗肥満効果を細胞実験とヒト試験で検証」、
「イルミルド株式会社、機能性表示食品『スラリン』を新発売 ― ダイエット支援を訴求」など、注目ニュースを多数掲載しています。
GNGニューズレター（国内情報） 2025年11月4日 トピックス
＜国内ニュース（要約）＞
NEW PRODUCTS 新商品
●イルミルド株式会社、機能性表示食品『スラリン』を新発売 ― ダイエット支援を訴求
●森永乳業株式会社、GABA配合の機能性表示食品「森永サプリゼリー 睡眠改善」をAmazon限定で新発売
MARKET NEWS マーケット
●キユーピー株式会社、「たまご白書2025」を公表 卵の価値再認識と簡便調理ニーズを分析
SCIENCE NEWS サイエンス
●ブラッククミンシードの抗肥満効果を細胞実験とヒト試験で検証
●株式会社東洋新薬、「大麦若葉末」が制御性T細胞増加に関与する可能性を確認
●大正製薬株式会社、ヒハツ由来ピペリンの血管作用に関する研究成果を学会で発表
COMPANY NEWS 企業情報
●日本初「エチルα-D-グルコシド（α-EG）」を機能性関与成分とした肌弾力サポート食品を届出
●PostPrime株式会社、健康領域に本格参入―サプリメント3種を予約販売
●キリンホールディングス株式会社、軽症・中等症の花粉症症状に対する「乳酸菌Lacticaseibacillus paracasei KW3110」含有食品の有効性を確認
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[今号のハイライト]
ブラッククミンシードの抗肥満効果を細胞実験とヒト試験で検証
大阪公立大学の研究チームは、ブラッククミンシード（Nigella sativa）が肥満対策に有用である可能性を、細胞実験とヒト臨床試験の両面から検証した。
細胞実験では、マウス前駆脂肪細胞にブラッククミン抽出物を添加した結果、脂肪滴の蓄積が顕著に抑制され、脂肪細胞への変化（分化）が抑えられる傾向が確認された。
一方、ヒト試験では、1日5gのブラッククミンシード粉末を8週間継続摂取したところ、中性脂肪、LDLコレステロール、総コレステロールが有意に低下し、HDLコレステロールが上昇する傾向が得られた。これらの結果は、ブラッククミンシードが脂質代謝を改善し、肥満や生活習慣病リスク軽減に資する可能性を示唆しているが、今後さらなる被験者規模拡大やメカニズム解明の研究が求められる。
出典：2025年10月22日 大阪公立大学 プレスリリース
https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-20335.html
（会員向けニューズレター「GNGニューズレター2025年11月4日号」より抜粋）
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