明治、富山県砺波市と「街の強さひきだすプロジェクト」スタート 、ほか|GNGニューズレター6月16日号

 

本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて、武田が先月発刊されたNNBレポート 「Nootropics & Adaptogens – Strategies and ingredients to deliver success in an emergent market」の概要をご紹介しています。

国内ニュースからは、調理せずに食べられる全く新しいスタイルのきのこ、「きのこフレークプレミアム」 、健康食品についての意識調査 コロナ禍で健康意識高まり購入意欲上昇 、明治、富山県砺波市と「街の強さひきだすプロジェクト」スタート 、といった話題を取り上げています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

こんにちは、GNG武田です。

昨年1月10日、日本うつ病学会が「COVID-19 & clinical management of mental health issues 日本語翻訳版」をHPに公開しました。

COVID-19パンデミックの真っ最中に公開されましたが、あまり知られていません。

その中に「新型コロナウイルス感染の流行に伴い、さまざまなストレスが生じ、こころの反応や社会的な問題が出現します。これはウイルスそのものによって引き起こされる生物学的な感染症(第一の感染症)に次いで生じる、第二・第三の感染症(心理的・社会的感染症)と考えられています。」という解説があります。

第一の感染症:ウイルスにより引き起こされる「感染症」
第二の感染症:感染に対する「不安や恐怖」
第三の感染症:不安や恐怖から生じる「差別や偏見」
第一の感染症は収束に向かっているようですが、第二、第三の感染症は簡単には収束しないのではないかと思います。

その影響もあると思います。「新型コロナ感染症の流行により、2020 年 4 月から 2021 年 12 月まで の期間で、自殺者が増加」という、大変ショッキングな研究結果が発表されました。
この研究では、2020 年 4 月から 2021 年 12 月までの期間をパンデミック期間として、この期間における自殺の過剰死亡の推定値を算出しました(過剰死亡とは、もしパンデミックがなければ起こらなかった可能性のある死亡者数を意味しています)。パンデミック期間の日本人の自殺者の総数は男性22304 人、女性 11836 人でしたが、過剰死亡数は男性 1208 人、女性で 1825 人でした。性別年齢別の分析で、特に過剰死亡数が多かったのは、男性の 20-29 歳(自殺者数 2740 人、過剰死亡数 466 人)、40-49 歳(3901 人、423 人)、女性の 30-39 歳(1277 人、421 人)、60-69 歳(1538 人、396 人)、20-29歳(1469 人、352 人)でした。

多くの方が、ウイルスによる感染症ではなく、自ら命を絶たれたのです。

この様な時代背景もあると思いますが、先週、日経MJが発表した2022年上半期ヒット番付の東の前頭に「ヤクルト1000/Y1000」が選ばれました。消費者の「睡眠」や「ストレス」に対する関心の高さが現れていると思います。

先月、New Nutrition Businessから”Nootropics & Adaptogens – Strategies and ingredients to deliver success in an emergent market”というレポートが発刊されました。豊富なケーススタディが紹介されていますが、「成功するケースはまれである」と指摘しています。その理由は「ほとんどの製品が、消費者が実感できる、あるいは少なくとも実感できると思えるようなベネフィットを提供していないからにほかならない」と分析しています。

社会学者の秋山弘子さんは、食品や食べること(eating)には、Physical、Psychological、Socialな機能があると述べられています。

一次機能、二次機能、三次機能以外にも、「食」には大切な既往がある事に気付かされました。

「食」の持つ多様な機能を上手に使い、第二、第三の感染症対策に、少しでも貢献できるのではないかと思います。ウェルビーイングの実現において「食」の果たす役割は決して小さくないとも思います。

今号では、NNBの”Nootropics & Adaptogens – Strategies and ingredients to deliver success in an emergent market”の概要をご紹介します。

7月8日の「謝恩セミナー」ではこの中のケーススタディをいくつかご紹介したいと思っています。

(株)グローバルニュートリショングループ 武田 猛

GNGニューズレター(国内情報) 2022年6月16日 トピックス

<国内ニュース(要約)>

NEW PRODUCTS 新商品
●カンロ 「リベロス マスカットミント」を新発売
●ソーイ、コーヒーかすのアップサイクル材料を使用したエシカルスイーツのOEM開始 
●調理せずに食べられる全く新しいスタイルのきのこ、「きのこフレークプレミアム」 
●薬剤師が「体調×体質」に合わせて処方する漢方ブランド「Le’ANZU(レアンズ)」提供開始

MARKET NEWS マーケット
●ロイヤリティ マーケティング、withコロナにおける普段の食生活と健康意識や行動を調査 
● 「次世代コラーゲン・カラダラボ」発足記念WEBセミナーを開催 
● 「食生活とナッツに関する意識調査」、日本人の「ナッツ」への関心の低さ浮き彫りに 
● 健康食品についての意識調査 コロナ禍で健康意識高まり購入意欲上昇 

COMPANY NEWS 企業情報
● 富士薬品が公式通販開始、製薬会社がつくる医薬品・健康食品を取り扱い
● 明治、富山県砺波市と「街の強さひきだすプロジェクト」スタート 

SCIENCE NEWS サイエンス
● サンスター、ラクトフェリンの効果を日本旅行医学会で発表 

REGULATORY NEWS 法規制
● 政府の「骨太の方針 2022」、大麻に関する制度見直しについて記載 
● 消費者庁の措置命令、21年度41件 健康食品に関する指導は20件 

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[今号のハイライト]
明治、富山県砺波市と「街の強さひきだすプロジェクト」スタート

[原文:meiji.co.jp]

株式会社 明治と富山県砺波市は2022年6月3日、ウェルビーイング向上を図る共創型プロジェクト「街の強さひきだすプロジェクト」を開始した。

本プロジェクトは、砺波市を表現する数字「1073(となみ)」と、明治の商品「明治プロビオヨーグルトR-1」において使用される「1073R-1乳酸菌」との間に共通点があることをきっかけに企画されたものだ。

「R-1」では、「強さひきだす乳酸菌」として「1073R-1乳酸菌」を使用しており、商品名も本成分に由来する。遮光パッケージで鮮度を保持し、味覚面での満足度も高めている。

本プロジェクトでは、同市および同市民、そして「R-1」が三位一体となる形で、健康増進活動やシティプロモーションなどが実施される。同市役所内には「1073体調管理チーム」が新設され、市民参加型の「強さひきだすアンバサダー」制度も創設された。また、幸福学の第一人者である慶應義塾大学ウェルビーイングセンター長、前野隆司教授が監修し、市民の「こころの健康(幸福度の変化)と、「からだの健康(活動量の変化)」 の両局面を測定する予定だ。 

砺波市と明治は今後、年間を通じて市民のウェルビーイングな生活を支援し、街全体の活性化を図るとしている。

(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2022年6月16日号」より抜粋)

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18年間の実務経験と20年間のコンサル経験を積み、38年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外750以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。

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