米国サプリメント規制の連邦統一を目指す法案に対し、業界団体が支持を表明、ほか|GNGグローバルニュース2026年2月12日号





こんにちは、GNG武田です。

今号では、米国Dietary Supplement Regulatory Uniformity Actに関する記事が掲載されています。
先週、下院に Dietary Supplement Regulatory Uniformity Act(サプリメント規制の統一を目的とした法案) が提出されました。
本法案は、サプリメントに関する規制について、FDAによる連邦基準を優先し、州ごとに異なる独自規制が広がることを抑制することを目的としています。
背景には、DSHEA(1994年)によりサプリメントの定義や基本的な規制枠組みが連邦法として整備されている一方で、近年、未成年向け販売規制などを中心に州レベルで異なる対応が進んでいる現状があります。

本法案は、こうした「州ごとの規制のばらつき」が、消費者の混乱や事業者の負担につながるとの問題意識から提案されたものです。
現時点では法案は提出段階であり、今後の議会審議の行方が注目されています。

ご存知の通り、米国では1994年に DSHEA(Dietary Supplement Health and Education Act) が制定され、サプリメントの定義や基本的な規制枠組みは連邦法として明確に整理されています。
しかし近年、そのDSHEAが存在するにもかかわらず、未成年向け販売規制などを中心に、州ごとに異なる対応が進んでいます。
こうした動きは、必ずしも連邦制度の欠陥を意味するものではありません。
むしろ、消費者保護において「どのリスクを、誰に対して、どこまで守るのか」という関心が多様であることが、州レベルの運用差として表面化しているとも言えそうです。

現在、日本でも「サプリメント」の定義や位置づけをめぐる議論が始まっています。
米国の事例は、定義を明確にすること自体の重要性と同時に、それだけでは整理しきれない論点が存在することを示唆しています。
制度は、何を守ろうとして設計されているのか。
この点は、今後あらためて考えてみる価値がありそうです。

*Dietary Supplement Regulatory Uniformity Actについて、現時点でのレポートを作成しましたので、ご希望の方は事務局までご一報ください。

 

この記事について

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■GNGグローバルニュース 2026年2月12日号 トピックス

Market News
●肉消費の削減傾向と「リデュースタリアン」の意味
●全粒穀物の健康訴求と消費者需要の拡大
●GLP-1減量薬の普及を背景に拡大する「GLP-1フレンドリー食品」市場
●Z世代の意識調査:ストレスと睡眠の懸念が浮き彫りに
●中年層向けに腸内細菌科学をどう伝えるか:理解ギャップと情報発信のポイント

Science News
●女性アスリートの腸の健康に関する栄養戦略の示唆
●母親のコリン摂取と乳児の発達・知能との関連に関する研究
●大豆たんぱく質摂取が高齢者の筋肉健康に関連—腸内環境変化との関係

Regulatory News
●米国GRAS規則見直しがサプリメント業界のNDI対応を後押しする可能性
●Amazonがサプリメント販売のテスト要件を強化
●EUにおける長寿関連成分の規制動向と現状
●韓国がターメリック/グリーンコーヒー豆など一部素材の安全性・機能性を再評価
●米国サプリメント規制の連邦統一を目指す法案に対し、業界団体が支持を表明

[今号のハイライト]

米国サプリメント規制の連邦統一を目指す法案に対し、業界団体が支持を表明|GNGグローバルニュース2026年2月12日号

 米国では、サプリメントに関する規制が州ごとに異なり、事業者や消費者に混乱を招いているとの指摘がある。
こうした状況を背景に、2026年2月、米国下院議員ニック・ラングワーシー氏は、サプリメント規制を連邦レベルで統一することを目的とした「Dietary Supplement Regulatory Uniformity Act」を提出した。本法案は、米国食品医薬品局(FDA)が定める連邦基準を全国で一貫して適用し、州が独自に追加の規制を課すことを制限する内容となっている。
 法案の支持者は、州ごとに異なる規制が特に中小企業の負担を増大させ、市場の公平性や消費者の理解を損なうおそれがあると指摘している。
一方で、科学的根拠に基づく懸念については、州がFDAに意見を提出できる仕組みは維持される。Natural Products Association(NPA)やCouncil for Responsible Nutrition(CRN)などの主要業界団体は、DSHEAの枠組みを尊重しつつ、規制の一貫性を強化するものとして本法案を支持している。
本法案は現時点では審議段階にあり、今後の議会での議論を通じて内容が調整される見通しである。
出典
WholeFoods Magazine(2026年2月6日)
https://www.wholefoodsmagazine.com/articles/17889-industry-rallies-behind-federal-preemption-bill-for-dietary-supplements
 (会員向けニューズレター「GNGグローバルニュース2026年2月12日号」より抜粋)

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