こんにちは、GNG武田です。
最近、機能性食品の機能の伝え方について、「症状」や「生理指標」ではなく、
「生活シーン」や「日常のコンディション」という文脈で語る動きが広がっています。
確かに、市場を見ても、睡眠、疲労感、ストレス、集中力といった、日常生活の質に関わる機能が増えており、従来の「疾病リスク低減」中心の整理だけでは捉えきれなくなっているのは事実です。
この変化自体は、非常に重要な流れです。
GNGではこれまで、機能性食品の価値を「状態(ステート)」として捉える視点を提示してきましたが、
最近見られる動きは、その方向性と重なるものといえます。
機能性食品は、単なる“指標改善のための存在”としてではなく、“日常の状態を整える存在”として捉えられるようになってきています。
一方で、この変化を「表現の問題」として捉えてしまうと、本質を見誤る可能性があります。
重要なのは、「症状」から「生活シーン」へ、という言い換えそのものではありません。
本質は、機能をどのように“設計するか”という問題にあります。
言い換えれば、機能性食品は今、
「何に効くのか」ではなく、
「どのような状態をつくるのか」
という視点で捉え直される段階に入っています。
さらにもう一つ、見落としてはならない重要な視点があります。
それは、その状態変化を、どの程度の確実性で説明できるのか、という点です。
生活シーンで語ることは、消費者にとって理解しやすく、非常に有効です。
しかし、その裏側にあるエビデンスの強さが伴っていなければ、
それは単なる“印象”にとどまってしまいます。
食品の機能を語るという行為は、単なる「情報」ではなく、「約束」です。
その約束がどこまで確実なものなのかを問う視点なしに、文脈だけを先行させることには
注意が必要です。
これからは、機能性食品を設計する上で、
・ 生活文脈に基づいた価値設計
と同時に、
・ その価値をどの程度の確実性で支えられるのかという設計
が求められます。
この二つが接続されたとき、はじめてヘルスベネフィットは意味を持ちます。
機能性食品は今、「素材」でも「表現」でもなく、
“設計そのもの”が問われる時代に入っています。
なお、この「設計」という考え方については、The Global Nutrition Insight Letter別冊の『トランスペアレンシーマーケティング』において、
エビデンスの強さと価値設計をどのように関連付けるかという観点から整理しています。
ご関心のある方は、そちらも併せてご参照ください。
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