本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて、2019年12月に執筆しましたメールセミナー「海外トレンドから『売れるトレンド』を見抜くには?」を一部加筆修正したものを掲載しています。
国内ニュースからは、アリナミン製薬より「アリナミンⓇナイトリカバー 快眠ユーグレナ」が新発売、伊藤園、ほうじ茶の香りに「鎮静効果」があることを確認、紀文、「SURIMI」の魅力を発信する取り組みを開始といった話題を取り上げています。
この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。
こんにちは、GNG武田です。
明日、米国に出発します。
目的は、米国ニュートリション市場のトレンド情報収集です。
ロサンゼルスの自然食品店、サプリメントショップ、ドラッグストア等店舗の視察と、アナハイムで開催されます、Natural Products Expo Westの視察を行います。
Expo Westでは、主催社の Informa Markets社の日本法人インフォーマ マーケッツ ジャパンさんが毎年、日本企業を募って視察ツアーを企画しています。
昨年、現地でそのツアーに参加されている方々に、米国トレンドについて講演させて頂きましたが、今年も会場近くのホテルで講演をさせて頂きます。
事前のアンケートで私へのご質問を頂きました。
・これまでアメリカから日本に持ち込まれた健康行動や健康に関する概念はこれまでどういったものがあるのでしょうか。
・文化や社会背景の違い(保険制度など)も考えるとアメリカで流行したものすべてが日本に入ってくるわけではないと思っておりますが、どういった概念や領域だったら入ってくる可能性が高そう、みたいな話を伺えますと幸いです。
・米国で近年注目されている次世代食品の中で、今後、日本で流行が予想されるものは何か?
・米国でのトレンドを日本国内に持ってくるハードルを高めている原因は何か?
・海外のトレンドを見る際、日本に入ってきそうか否かを判断する際に特に見るべきポイントがございましたらご教示いただけないでしょうか。
一言でいえば、「海外トレンドを取り入れて、日本でのビジネスで成功させる方法を知りたい」ということですが、このテーマはGNGの得意分野です。
今からおよそ5年前の、2019年末に「『売れるトレンド』を先取りし、自社商品に取り入れる方法」というテーマで、メールセミナーをさせていただきました(7日間の連続メールセミナー)。
初日のテーマが「海外トレンドから『売れるトレンド』を見抜くには?」でしたので、ちょうど良いと思い、その内容を一部加筆修正してみました。
今読み返してみても、その本質は色あせていないと思います。
Expo Westで私の講演を聞いていただける方にはポイントを絞って直接お伝えさせていただきますが、GNG研究会会員の皆様は、是非、じっくり目を通していただけましたら幸甚です。
この原稿を書いた翌年、以下のトレンドについて分析をし、「成功要因」と「定着しなかった要因(課題)」を整理しました。
・ エナジードリンク
・ ギリシャヨーグルト
・ グルテンフリー
・ アーモンドミルク
・ スーパーフード(アサイー)
・ スーパーフード(チアシード)
・ スーパーフード(ザクロ)
・ ココナッツオイル
・ ココナッツウォーター
・ 低GI食品
・ バターコーヒー
2020年当時の分析ですので、今、改めて分析すると違った見解になる場合もあるかと思いますが、共通する成功要因の1つは、ビジョンを持った企業の存在、でした。
今年のExpo Westでも、新しいトレンドの兆しを見つけ、日本へ持ち帰られる企業さんもあるかと思います。
そのような企業さんを、心から応援したいと思います。
武田 猛
GNGニューズレター(国内情報) 2025年3月3日 トピックス
<国内ニュース(要約)>
NEW PRODUCTS 新商品
●「Teaflex(ティーフレックス)」からルイボスティーとBMIグリーンティーが新発売
●森永製菓、「甘酒 糖質50%オフ」2種類を新発売
●アリナミン製薬より「アリナミンⓇナイトリカバー 快眠ユーグレナ」が新発売
●大阪王将初!機能性表示食品『ぷるもち水餃子GABA+』新発売
●大塚食品、1食で白米のごはんの約5倍・1/2日分の食物繊維がとれるパックごはんを発売
●ナッシュ、大豆ミートの「罪悪感なし!?ポテソイボロネーゼ」発売
MARKET NEWS マーケット
●働く中高年世代全年齢でBMIが増加傾向に:慶應大が現代日本人の肥満研究
●「ナトカリ比」を知る人は約1割:高血圧対策および減塩・ナトカリ比の認知・意識に関するオムロンの調査
●【胃の健康に関する調査】直近1年間に胃の不調を感じた人は5割弱
SCIENCE NEWS サイエンス
●伊藤園、ほうじ茶の香りに「鎮静効果」があることを確認
●北大ら研究グループ、海洋細菌由来モノサイクリックカロテノイドが抗酸化作用や抗炎症効果を示すことを発見
●科学大発ベンチャー認定企業が統合プロテオミクスソリューションの提供開始
COMPANY NEWS 企業情報
●紀文、「SURIMI」の魅力を発信する取り組みを開始
●協和発酵バイオのヒトミルクオリゴ糖が中国にて⾷品添加物として承認
REGULATORY NEWS 法規制
●既存添加物「キナ抽出物」の使用実態調査が実施される、消費者庁が周知依頼
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[今号のハイライト]
働く中高年世代全年齢でBMIが増加傾向に:慶應大が現代日本人の肥満研究
慶應義塾大学スポーツ医学研究センターの勝川史憲名誉教授、植村直紀元研究員、西田優紀兼任所員(所属:東京科学大学)、看護医療学部・大学院健康マネジメント研究科の山内慶太教授の研究グループは、全国健康保険協会に加入している35歳から69歳までの男女あわせて815万人分のデータを用い、肥満の指標であるBMIに加えて、身長と体重の2015~2020年度の推移を明らかにした。
性別と年齢区分に基づいて14の集団別に解析したところ、男女ともに全ての年齢層でBMIが増加していたことが明らかとなった。65歳以上の男性では体重は減少傾向にあったが身長も短縮するため、BMIでみると増加する結果となった。一方で、集団間で比較すると、同じ年齢層であっても後に生まれた世代の体重の方が重かったため、今後肥満者の割合が増加していくと推測される。
本研究の主な対象者は、食習慣の西洋化が進んだ1960年代以降に生まれた世代であり、現代の日本人における肥満の動向を理解する一助となる。
研究成果は、国際科学誌「International Journal of Obesity」に、2024年12月18日にオンラインで発表された。
(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2025年3月3日号」より抜粋)
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