機能性表示食品の届出等に関するマニュアル、ほか|GNGニューズレター9月18日号





本日配信のGNGニューズレターでは、冒頭の巻頭言にて、9月2日公表された機能性表示食品の届出等に関するマニュアルの変更点などについて解説しています。

国内ニュースからは、「ファミマル」ブランド初の機能性表示食品 サントリーと共同開発したお茶2種類を発売、米国発 栄養モニタリングサービス「Vivoo」 日本での展開開始、「脂質ゼロの油」「脂質・糖類ゼロのクリーム」を生成する研究、機能性表示食品の届出等に関するマニュアル、などといった話題を取り上げています。

この記事では、その会員向けニューズレターの一部を抜粋してご紹介させていただきます。

こんにちは、GNG武田です。

Vitafoods Asia視察のため、バンコクに来ています。
Vitafoods Asiaの視察は、2018年のシンガポールでの開催以来になります。
新しい素材や原料を発掘できるか、ワクワクしています。

また、タイは、ASEANナンバー1のサプリメント市場を有する国です。
隙間時間を使って、市内の店舗視察をする予定です。
タイのサプリメントの販売チャネルは、薬局・薬店やドラッグストアがメインになりますので、タイのサプリメント市場の実態もある程度つかめると思います。

次号では、Vitafoods Asiaやタイ市場についてご報告が出来ればと思います。

さて、機能性表示食品制度ですが、9月1日に食品表示基準の改正が有り、
これまでの「通知」による運用から「法令」による運用に、大きく舵を切りました。
 今回の制度改正では、以下の5項目の見直しが行われました。
①健康被害情報の収集体制
②医師の診断による健康被害情報の保健所等への提供
③天然抽出物等を原材料とする錠剤、カプセル剤等食品の届出に関する製造加工等における GMP基準の適用
④届出情報の表示方法の見直し
⑤改正後の届出に関する事項(新規成分に係る届出者の評価を慎重に確認する手続(60日 120日)を含む。)
この内、⑤を除く項目は9月1日から施行されており、①②は、経過措置期間もなく、即日実施となっています。
つまり、今、この時点で実施していなくてはならない項目であることに注意が必要です。

このような中、3日から2時間×8講、4日間に渡って「機能性表示食品届出アドバイザー養成講座」を
開催しました。
これまでは2時間×6講でしたが、「事後チェック指針」対応など重要なことが増えたこと、
そして、今月、制度改正が行われたことなどを踏まえ、大幅に内容を増やしました。

講座では制度の変更点について、特に「健康被害情報の収集・提供体制」については既に実施されていなくてはなりませんが、消費者庁の説明会だけでは十分に理解できないという背景もあり、
それなりの時間が必要でした。
また、別紙様式(Ⅳ)の「連絡フローチャート」は修正が必要になりますが、どの様に作成して良いのかひな型もないため、講座の中でたたき台ではありますが、「連絡フローチャート」のひな型をご提案しました。

本号では、機能性表示食品制度の改正箇所、特に健康被害情報の収集、提供体制について
可能な限り詳細に解説をしました。
それでも紙面が足りず言葉足らずの部分や、割愛した部分もありますが、
ご容赦いただけましたら幸甚です。

今回の改正では、「健康被害情報」対応のみならず、ラベル表示の変更、GMP対応など幅広い内容です。
経過措置期間があるとは言え、待ったなしです。
来年4月に向けて「届出マニュアル」の法令化も進みます。
天然抽出物等を原材料とする錠剤、カプセル剤等食品については、
原材料の安全性に関する自主点検及び製品設計に関する指針の告示化も進みます。

更に、来年4月1日からの新規届出の研究レビューは、PRISMA2020準拠が必須になります。

機能性表示食品は、いよいよ新しいステージへ進化していきます。
制度の変化をチャンスと捉え、皆様のビジネスが更なる飛躍となるよう、応援させて頂きます。

武田 猛

GNGニューズレター(国内情報) 2024年9月18日 トピックス

<国内ニュース(要約)>

NEW PRODUCTS 新商品
●おやつで温活「温活くるみ はちみつしょうが味」発売
●ロングセラーを誇る『マイルーティーン BEAUTYチョコミント風味』、リニューアル発売
●「ファミマル」ブランド初の機能性表示食品 サントリーと共同開発したお茶2種類を発売

MARKET NEWS マーケット
●食中毒対策と意識実態調査
●男性の300人中86人(28.7%)が、サプリメントについて「利用している」 と回答
●YOMIKO、アルコール飲料・ノンアルコール飲料の購入変化を分析
●2024 年 7月のドラッグストア販売額、「健康食品」は前年同月比2.0%減少

COMPANY NEWS 企業情報
●米国発 栄養モニタリングサービス「Vivoo」日本での展開開始
●FFC2.0研究会、原材料GMPにスポット

SCIENCE NEWS サイエンス
●「脂質ゼロの油」「脂質・糖類ゼロのクリーム」を生成する研究
●「酵母細胞壁」と「有胞子性乳酸菌」の組み合わせで、腸内環境を改善する効果を確認

REGULATORY NEWS 法規制
●機能性表示食品の届出等に関するマニュアル

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[今号のハイライト]
機能性表示食品の届出等に関するマニュアル

[参考:消費者庁ホームページ]

1日に一部施行された機能性表示食品制度の改正に関連して、消費者庁は機能性表示食品の届出ガイドラインを8月30日付で廃止し、ガイドラインに代わる運用通知として「機能性表示食品の届出等に関するマニュアル」を制定、2日に公表した。マニュアル制定に伴い、質疑応答集(Q&A)の一部改正も行った。
同庁食品表示課によると、ガイドラインからの大きな変更点としては、制度改正のために改正したり、新たに公布したりした、機能性表示食品の関係法令の条文を参照しやすくしたことがある。
先月末までに新たに公布された機能性表示食品の関係法令には、改正食品表示基準(食品表示法に基づく内閣府令)の他に、同府令に基づく2つの告示(届出の方法を定める告示及びGMP告示)があり、届出の要件などを定めた法令が分散している。届出者など食品関連事業者は各法令を都度、確認する必要がある。このため、マニュアルでは、対象食品などの各項目について参照すべき関係法令の根拠条文を引用して記載することで関係法令を一覧できるようにした。
届出に使用する別紙様式を新たに作成した。制度改正でサプリメント(天然抽出物等を原材料とする錠剤、カプセル剤等食品)についてはGMP告示に基づく製造・品質管理が要件化された。それに関連し、別紙様式(Ⅲ)の「製造及び品質の管理に関する情報」に、GMP告示に基づきサプリメントを届け出る場合に使用する様式「(Ⅲ)の1の2」が新たに組み込まれた。

(会員向けニューズレター「GNGニューズレター2024年9月18日号」より抜粋)

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18年間の実務経験と20年間のコンサル経験を積み、38年間一貫して健康食品ビジネスに携わる。国内外750以上のプロジェクトを実施。「世界全体の中で日本を位置付け、自らのビジネスを正確に位置付ける」という「グローバルセンス」のもとに先行する欧米トレンドを取り入れたコンセプトメイキングに定評がある。世界各地にネットワークを築き上げ、情報活用サービス「グローバルニュートリション研究会」主宰。食品会社、化粧品会社、製薬会社の健康食品部門に対して、商品開発・マーケティング・海外進出などのコンサルティングを行っている。人が幸せに生きるためには健康が第一である。健康食品産業は「幸せ創造産業」である、という信念のもと、クライアントの成功を通じ、消費者に支持される業界を目指し、業界で働く人すべてが自分の仕事に誇りと自信をもてるようにしたいという想いから、業界健全化活動にも取り組んでいる。

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